海技大学校 卒業
SECOJ実習生として初めて乗船したのは、パナマックスバルカーでした。乗船前は仕事を覚えられるかどうかに加えて、フィリピン人たちの船内環境に日本人一人で果たして馴染むことができるのか、とても不安でした。ほとんどの人がそうだと思いますが、その不安は杞憂に終わりました。
船では船橋でオフィサーと当直に入るシフトと、デッキで甲板員達と作業するシフトがあり、実習生ならではの貴重な体験でした。特にデッキ作業は、どれだけデッキ作業がハードか身を持って知る良い機会になりました。
また、フィリピン人船員たちと石炭で真っ黒になりながら共に汗を流し働いていると、次第に打ち解け、仕事・生活面共に親身にサポートしてくれました。改めて、船内でのお互いの理解を深めるコミュニケーションの大切さを実感しました。彼らは、今でも定期的に連絡をくれる良き友人です。
乗船実習を通して、外航船舶で働く自信と覚悟がついたように思います。また、乗船研修を経験したことで、何が自分に足りないのかを認識することができ、陸上研修の間に勉強すべきことが明確になったのは大きな収穫でした。
昨今、年々日本人外航船員は減少しており、これから更に貴重な存在になると考えます。私は、26歳から外航船員を目指しました。もし、これを読んでくれている貴方が、諦める理由を探すのではなく、強い気持ちをもって外航船員になりたいと望むなら、SECOJが大いに貴方の夢の助けになってくれるはずです。